令和5年度事業報告
I 概 要
令和5年度の自動車関係諸税の税制改正においては、新型コロナウイルス感染症等を背景とした半導体不足等の状況を踏まえ、エコカー減税等が令和5年12月末まで維持され、その後も減免区分の基準を引き上げ適用期限が延長された。
また、令和5年度の国内新車販売は、新車の供給制約が緩和し、受注残の解消に伴い年度前半は好スタートを切ったが、後半は一部メーカーの出荷停止の影響もあり、年度ベースでは452万台と前年度の微増にとどまった。
さらに、自動車保有手続き関係では、ワンストップサービス(OSS) に加え、自動車検査証の電子化や手数料のキャッシュレス化など、行政手続きのデジタル化が一層進められている。
こうした状況の中、令和5年度における印・証紙売捌き事業収入は、全体として前年度1.3%減の38,207千円となった。
事業活動支出では、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点等から休止されていた関係団体との共同事業も全て再開された。
その他の支出に関しては、車体課税見直し等に伴う収入の減少に対応してその縮減を図り、効率的な業務連営に努めた。
II 総会、理事会等の開催状況
定時総会等の開催状況は、以下のとおりである。
開催 月日 |
会議名称 | 議 事 | 結 果 |
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5.5.8 | 令和4年度事業監査 公益目的支出計画 実施報告書に関する 監査 |
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・適正と認める |
5.5.18 | 第1回理事会 |
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・原案のとおり決定 |
5.5.18 | 定時総会 |
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・原案のとおり承認 ・原案のとおり承認 ・原案のとおり承認 |
5.6.27 | 第2回理事会 |
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・原案のとおり決定 |
5.7.7 | 第1回臨時総会 |
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・原案のとおり決定 |
6.3.21 | 第3回理事会 |
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・原案のとおり決定 |
このほか、令和5年10月17日付文書により各役員あて令和5年度上期事業報告を行った。
III 事業の実施状況
1.自動車関係機関・団体との連絡協調
(1)東北運輸局長、次長を囲む懇親会
東北運輸局長、次長の本県訪問に合わせ懇談会を開催し、本会議所会員等の現状と課題について意見交換した。
開催月日 | 出席者 | 協議事項等 |
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5.5.31 | 東北運輸局次長、岩手運輸支局長、会員団体等16名 | 会員団体等の現状と課題について説明、意見交換 |
5.9.19 | 東北運輸局長、岩手運輸支局長、会員団体等25名 | 会員団体等の現状と課題について説明、意見交換 |
(2)表彰の実施協力
東北運輸局長表彰、東北運輸局岩手運輸支局長表彰の実施運営に協力した。
開催月日 | 行事名称 | 主催 | 出席者 | 受賞者 |
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5.11.6 | 運輸関係事業功労者等表彰 | 東北運輸局岩手運輸支局 | 岩手運輸支局、 会員団体等 |
53名4事業所 |
(3) 関係団体への情報提供
一般社団法人日本自動車会議所を通じて国及び全国の業界団体の情報等を収集し、 関係団体に提供した。
資料等名称 | 数量 | 提供先 |
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自動車会議所ニュース | 毎月19部 | 関係公署・団体等 |
2.印・証紙売捌き等業務の推進
(1)印・証紙売捌き事業
自動車検査登録制度及び自動車関係諸税に係る印紙、証紙の売捌きについて、正確、迅速な取扱いに努めた。
5年度収入額 | 4年度収入額 | 増減額 | 前年度比 | |
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検査登録印紙 | 円 3,474,900 |
円 3,231,800 |
円 243,100 |
% 107.5 |
審査証紙 | 2,036,320 | 2,034,604 | 1,716 | 100.1 |
自動車重量税印紙 | 22,114,400 | 23,219,900 | ▲1,105,500 | 95.2 |
始動票札 | 10,582,000 | 10,208,000 | 374,000 | 103.7 |
計 | 38,207,620 | 38,694,304 | ▲486,684 | 98.7 |
(2)岩手県受託事業
岩手県から受託している自動車税 (環境性能割・種別割)及び軽自動車税(環境性能割)申告書の精査検算業務の取り扱いは、166,061件(前年度比99.0%)であった。
申告書の精査検算業務 | 166,061件(うち OSS 13,819件) |
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3.関係団体との共同事業(公益目的支出計画)の推進
会員団体等と連携、共同し、公益目的支出計画事業として以下の事業を実施した。
事業名 | 実施時期 | 内 容 | 総事業費 | 会議所支出額 | 関係団体 |
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タクシーの日キャンペーン | 5.8.5 | のぼり旗の掲出、 ポケットティッシュの配布を行い、交通事故防止を呼び掛けた。 | 円 791,714 |
円 500,000 |
一般社団法人岩手県タクシー協会 |
自動車点検整備推進運動 | 5.9.16 ~5.9.17 |
IBCまつりに参加し、点検に係るクイズやマイカー点検教室等を行い、適切な点検整備の周知を図った。 | 2,046,786 | 600,000 | 一般社団法人岩手県自動車整備振興会 |
交通事故防止活動事業 | 5.12.4 ~6.1.31 |
テレビ岩手、めんこいテレビ及び岩手朝日テレビにおいて飲酒運転防止をテーマとするCMを放送した。 | 550,000 | 500,000 | 一般社団法人岩手県自家用自動車協会 |
盛岡市バスの日まつり | 5.9.23 | 盛岡駅西口において、バスの乗り方教室等のイベントを行い、バスの利用と渋滞緩和の促進を図った。 | 1,800,000 | 600,000 | 盛岡市バスの日まつり実行委員会(公益社団法人岩手県バス協会) |
軽自動車の保管場所届出に係る啓発事業 | 6.1.20、 27 |
岩手日報紙上に軽自動車の保管場所届出に関する啓発のための広告を掲出した。 | 726,000 | 500,000 | 岩手県軽自動車協会 |
環境対策推進事業 | 5.6.22、 5.10.26、 5,9.9~10 |
エコドライブや安全運転の知識・技術を習得するエコ&セーフティトレーニング講習会を開催した。 | 640,942 | 600,000 | 岩手県自動車販売店協会 |
4.岩手県自動車会館の管理運営
岩手県自動車会館の適切な管理運営に努めた。
5.公益目的支出計画実施報告書等の提出
岩手県に対し、令和4年度公益目的支出計画実施報告書等を令和5年5月25日に提出し、同年6月6日に手続きを完了した。令和4年度末の公益目的財産額は287,077,588円となった。
当初計画では、3,300,000円の事業予算であったが、新型コロナウィルス感染拡大を踏まえ、1事業(環境対策推進事業)が実施できなかったため、2,700,000円の実績となった。
IV 附属明細書
令和5年度事業報告には、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則第34条第3項に規定する附属明細書は「事業報告の内容を補足する重要な事項」が存在しないので作成していない。